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2018/05/27 22:54

 失礼ながら、こういう絵だったら私でも・・・と思いながら描いてみても、まったく真似できないというケースは多いかもしれません。日本でも人気のあるジャン・ミシェル・バスキア(1960-1988年)はニューヨーク・ブルックリン生まれ、一見すると混沌とした落書きのような作風が特徴で、弱冠27才にしてこの世を去った早世のアーティストです。


 高校を中退後、パートタイムで電気工事をしたり、ポストカードやTシャツを売ったりして生計を立てながら『SAMO』という架空のアーティスト名で、マンハッタン中に走り書きのようなスプレーペインティングを始めます。また単純に絵を描くだけでなく、難解な詩を同時に取り入れたその独創的なスタイルはキース・へリング、アンディ・ウォ―ホルらの目に留まり、華やかなギャラリーや美術館で個展を開催するなどして一躍有名アーティストへと駆け上がりました。


 こちらのTシャツは、アメリカで160年以上の歴史を持つFRUIT OF THE ROOM製で、バスキアが敬愛していたアルトサックスプレイヤーのチャーリー・パーカーに捧げた作品が用いられています。白と黒を基調としたシンプルなデザインなので、どんなスタイルにも合わせやすい一着となっております。ファッションも自身の表現方法の1つとして捉えていたバスキアはルックスも良く、高級スーツを着崩して裸足で絵を描くなど、洗練されたそのセンスをもって服装にも拘りを持っていたようです。


 成功の真っ只中で周囲の人間関係に疑念を持ち始めたバスキアは、親友と認めたウォーホルが逝去し、ニューヨークのスタジオで孤高のままこの世を去ることになります。裕福と貧困、秩序と無秩序、相反するテーマを作品に取り込んだ背景には、言葉では表すことができない強烈ながらも繊細な一面を持ち合わせていたのかもしれません。



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